ベストオブシネマ

友人から借りていたハードブックの単行本
『摸倣犯』 原作:宮部みゆき

模倣犯〈上〉模倣犯〈下〉
を約5日間にわたってやっとこさ読み終わった。
前評判よりかはほんの少しだけ劣ってはいるけれど(前評判が良いと
期待外れな場合が多い)
読みごたえがありとっても面白い作品だった。
この本は前編、後編に別れていて
それぞれ600ページにもわたるページ数。
この本を手にし厚みと重みを感じた瞬間気持ちがどんよりした。
あぁ長い付き合いになりそうだ・・と思った。
読み上げるのに前編は三日間かかったが
後編は一気に一日で読み上げた。
この作品は最初から犯人がわかる形。
ただあきる事も無く展開が気になる。
いつこの犯人のトリックがばれるのか・・
いつこの犯人を暴いてすっきりさせてくれるのか・・
最後までその流れ一つ一つに翻弄され
作者のしてやったりにどっぷりはまる。
そんな時間が過ごせる。そんないい作品だった。
ただ週刊誌に3年もの期間連載していただけに
ひっぱり具合が存分に有り、
もうちょっと短くスマートにできたのでは無いかと思う。
宮部みゆきの作品は好きで相当読んでいるが
やはり相変わらず飽きさせない、読みやすくスムーズな文が心地いいな。と
思う作品だった。

ところでその『摸倣犯』の映画版をこの本を読み終わった後すぐ見てみた
中居正広の演技の評価が高かった作品、とても期待して見た。
が!!!!!!!!!!!
今年ベストオブウンコちゃん映画に決定!
映画の原作を読んじゃうと酷い結果になるのはわかっているけれど
予想以上にサイコ−サイテーでした。
脚本。演出、芝居。この映画のいセンスが私には合わないようです・・
なんかね、宮部みゆきの作品ではなく
名も知らない小説をタイトルだけで古本で買い
読んだらほんとに面白く無く損した感じ。ほんと違う人の作品
たぶんこの人の作品なら途中で読むの止めてるな。

でもね・・宮部みゆきの作品って個性があんまりないようで
しっかりある。映像化しやすそうで本当は難しい。
んんんんん難しいんだよ、実はさー。
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